Pythonでのプログラミングには、条件に基づいた処理を分岐させる「if文」が欠かせません。
今回は、if文の基本構文から実用的な使い方までを初心者の方にもわかりやすく解説します。
これを機にif文の仕組みを理解し、プログラムの流れを自在に操れるようになりましょう。
目次
基本のif文の使い方
この章では、if文の基本を以下の通りに解説します。
- if文の基本構文
- if文の動作例
1つずつ詳しく見ていきましょう。
if文の基本構文
Pythonのif文は、条件に応じて処理を行うための基本的な構文です。
if文は「もしこの条件が成り立つならば、このコードを実行する」という判断をプログラムにさせる役割を果たします。
構文は非常にシンプルで、ifに続けて条件を記述し、その下に実行したいコードを書きます。
x = 5
if x > 3:
print("xは3より大きいです")
このコードでは、変数xが3より大きいときに「xは3より大きいです」と表示されます。
条件式がTrue(真)であればコードが実行され、False(偽)であれば実行されません。
if文を使うと、条件に応じて実行したい処理の細かいコントロールが可能です。
if文の動作例
if文の動作をさらに理解するために、具体的な例を見てみましょう。
次の例では、変数scoreの値が合格点を超えているかどうかでメッセージを表示しています。
score = 85
if score >= 70:
print("合格です")
この場合、scoreが70以上であれば「合格です」と表示されます。
このようにif文を使うと、特定の条件を満たす場合にのみメッセージの出力が可能です。
プログラムが必要なときにだけ特定の処理を実行するために、if文は非常に役立つ仕組みです。
else文で条件に応じた処理を追加する
この章では、else文の基本を以下の通りに解説します。
- else文の基本構文
- else文の動作例
1つずつ詳しく見ていきましょう。
else文の基本構文
if文には、条件が満たされなかったときに別の処理を行うためのelse文を追加できます。
これにより、条件がFalseである場合でもプログラムが適切に動作するようになります。
else文は、if文の後に書くと使用が可能です。
x = 2
if x > 3:
print("xは3より大きいです")
else:
print("xは3以下です")
このコードでは、xが3より大きい場合には「xは3より大きいです」と表示され、そうでない場合には「xは3以下です」と表示されます。
ifとelseを組み合わせると、条件が満たされた場合とそうでない場合の両方で異なる処理を行えるようになります。
else文の動作例
else文を使うと、特定の条件が満たされないときに必ず実行したい処理を簡単に記述できます。
以下の例では、変数ageの値に応じて異なるメッセージを表示します。
age = 15
if age >= 18:
print("大人です")
else:
print("未成年です")
このコードでは、ageが18以上なら「大人です」と表示され、それ以外の場合は「未成年です」と表示されます。
このようにelse文を使うことで、if文がFalseの場合でもプログラムが適切に対応できるようになります。
elif文で複数の条件をチェックする
この章では、elif文の基本を以下の通りに解説します。
- elif文の基本構文
- elif文の実用例
1つずつ詳しく見ていきましょう。
elif文の基本構文
複数の条件を順番にチェックしたい場合には、elif文を使います。
elif文を使うと、条件ごとに異なる処理を行えます。
if文とelse文の間にelifを追加すると、さらに柔軟な条件分岐が可能です。
x = 10
if x > 10:
print("xは10より大きいです")
elif x == 10:
print("xは10です")
else:
print("xは10より小さいです")
このコードでは、xが10より大きいか、10と等しいか、またはそれより小さいかによって異なるメッセージが表示されます。
条件が複数ある場合に、elif文を使うことで条件ごとの処理を整理できます。
elif文の実用例
elif文を使って、成績に応じて異なる評価を表示する例を見てみましょう。
次の例では、変数scoreに基づき、成績評価を表示します。
score = 85
if score >= 90:
print("優秀")
elif score >= 70:
print("合格")
else:
print("不合格")
このコードでは、scoreが90以上なら「優秀」、70以上なら「合格」、それ以外なら「不合格」と表示されます。
elif文を使うと、条件が複数あるときにそれぞれの条件に応じた処理が可能で、柔軟に対応できます。
andやorで複数の条件を組み合わせる
この章では、andやorの基本を以下の通りに解説します。
- andやorの使い方
- 複数条件の組み合わせ例
1つずつ詳しく見ていきましょう。
andやorの使い方
複数の条件を同時に確認したい場合には、andやorを使います。
andはすべての条件がTrueであるときに処理を実行し、orは1つでもTrueであれば処理を実行します。
これにより、複雑な条件分岐が可能です。
x = 7
y = 15
if x > 5 and y > 10:
print("xは5より大きく、yは10より大きいです")
この例では、xが5より大きく、かつyが10より大きいときにのみメッセージが表示されます。
andやorを使うと、複数の条件を組み合わせて特定の状況でのみ処理の実行が可能です。
複数条件の組み合わせ例
andやorを活用すると、複数の条件を効率よくチェックできます。
以下の例では、ユーザーが20歳以上で、かつ会員である場合のみ「割引適用」のメッセージを表示します。
age = 21
is_member = True
if age >= 20 and is_member:
print("割引が適用されます")
else:
print("割引の対象ではありません")
このコードでは、ageが20以上かつis_memberがTrueである場合に「割引が適用されます」と表示されます。
andやorをうまく使うことで、特定の条件が揃ったときにのみ処理を実行する設定が可能になります。
おわりに
Pythonのif文は、プログラムに条件分岐を与えるための基本的な仕組みです。
if、else、elif、さらにはandやorを組み合わせると、より複雑な条件判定が可能になります。
プログラムの流れをコントロールできるようになると、より高度なコードが書けるようになりますので、ぜひif文の使い方に慣れてみてください。
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